その突然死! 歯周病が原因かも
こんにちは、三蔵です
今まで、腸内の環境のことを書いてきましたが、今日は口内の環境のことを書きたいと思います
腸内の環境を良くすると、便秘が改善されて腸から栄養や水分を吸収している血液の状態も良くなりますが、口内の環境も大きく関係しているのです
20代のころはあまり気にもなりませんが、30代にもなってくると人によっては少しづつ歯茎が後退していきます
口内で歯周病菌が繁殖しているのが原因なのですが、これを退治するのは結構大変です
歯周病菌は、歯と歯茎の間に潜んで増える悪いやつで、なかなかしぶといなんでいうイメージを皆さんお持ちだと思いますが、その歯周病菌がリンパ管を通って血管の中に入り込んで体中を巡り、血栓を作る原因になっているのです。
血栓とは、血の塊が血管の内皮細胞にこびりついたかさぶたみたいなものです
皮膚に出来たかさぶたなら、傷が治れば勝手に剥がれていくのですが血栓は、はがれないのです
簡単には剥がれないので、どんどん血管が狭くなっていき最後には血管が詰まり
脳梗塞や心筋梗塞になって細胞が壊死してしまい、後遺症が残ったり
最悪死に至ります。
アメリカで発表された論文で、重度の歯周病を患っている患者は心筋梗塞になるリスクが高まるという研究結果が発表されています
血管を詰まらせる歯周病菌
歯周病菌は、血管の中に入ると大部分は白血球によって退治されてしまうのですが、歯周病菌の一部はその攻撃からのがれる性質をもっていて、退治されずに血管の中に潜り込むのです
歯周病菌の一部は、血小板のなかに潜り込んでしまう性質をもっていて潜り込まれた血小板は異常を起こして互いに集まって固まりやすくなり、血栓を作ってしまうのです
そして、それを放置しておくと どんどんと歯周病菌に侵された血小板が増えていき
一番その人の血管の弱い部分 動脈硬化を起こしている箇所に集まって血管の詰まりを起こします
それが脳で起これば脳梗塞、心臓で起これば心筋梗塞になります
生活習慣で、高血圧にならないような生活に注意をしなければいけないのですが
それと同時に歯周病菌に対するケアにも気を配らないと、突然死を引き起こす原因になってしまうのです
まずは、虫歯のある方は歯科医の診断を受けてしっかり治療された方がいいでしょう
それから正しい歯磨き及びケアをして歯周病菌を繁殖しないようにしないと
歯周病菌が血管を通って体中を循環することになってしまいます
次の記事で私が実践している歯磨きの方法を紹介したいと思います。
歯周病菌のせいでインフルエンザにかかりやすくなる
最近の研究で、口の中で歯周病菌などの雑菌が増えるとプロアテーゼという酵素が作られてインフルエンザや風邪のウィルスが口の中の粘膜にくっつき易くなるという研究結果が出ています
寒い冬の時期、インフルエンザ大流行する時期には特に歯周病菌のケアに心がけると風邪やインフルエンザの予防にもなります
タバコを吸われる方は、歯周病菌が増えやすくビタミンCの血中濃度も低くなりやすいので、ビタミンCの補給とこまめな歯周病菌ケアを特に心がけたほうがいいでしょう